「まことに主がこの所におられるのに、私はそれを知らなかった」 創世記28:16
「過ちては改むるに憚ることなかれ」ということわざがありますが、私たちは自分の立場やメンツにこだわって、なかなか悔い改めることをしません。
ヤコブは父と兄とをだまして、息子の特権と祝福を一人占めしましたが、心に平安はなく、兄に殺されることを恐れて、荒野へと逃げました。
今で言うマザーコンプレックスのかたまりのようなヤコブが、生まれてはじめて家を出て、荒野で一人、石を枕にして横になりました。
彼は寒さと空腹、そして不安にふるえていたことでしょう。しかし彼はその晩夢を通してヤコブに、「見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう」と語りかけてくださいました。
手厚い母の庇護のもとでは、人をだますことしか知らなかったヤコブが、母のもとを離れて、一人ぼっちになった時に罪を悔い改めるのです。
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