「ユダヤ人にはユダヤ人のようになりました。それはユダヤ人を獲得するためです」
Ⅰコリント9:20
私が神学校二年の夏休みに、初めて紀南に行って宣教師宅に泊めていただいた翌朝のことです。聞きなれない関西弁の「あかん言うたらあかんで!」というかん高い声に驚いて窓の外を見ると、それは土地の人ではなく、金髪の宣教師の娘さんでした。
また彼女はよく、「郷に入ったら郷に従えやからね」とも言いました。そのためなのか、彼女には日本人の友人がたくさんいて、みんなで教会に出席していました。その中から数人の献身者も出たのです。
宣教師夫人も紀南の人にとけこもうと一生懸命でした。海辺の町なので魚介類が豊富で、たこ、いかはもとより磯ものと呼ばれる小さな巻貝、さんまのすしなども、「おいしいですね」とみんなといっしょに食べました。
私は生来、生臭いものが苦手でしたが、宣教師夫人を見習いました。その結果三十年間も紀南で伝道させていただくことができたのだと思います。
0コメント