1:9 (3)Ἦν τὸ (1)φῶς τὸ (2)ἀληθινόν, (4)ὃ (10)φωτίζει (8)πάντα (9)ἄνθρωπον,
1:9 (3)であった (1)その光は (2)真の(光) (4)彼は (10)照らすのである (8)すべての (9)人を
(7)ἐρχόμενον (6)εἰς τὸν (5)κόσμον.
(7)来て (6)に (5)世
1:10 (2)ἐν τῷ (1)κόσμῳ (3)ἦν, (4)καὶ ὁ (5)κόσμος (7)δι᾽ (6)αὐτοῦ (8)ἐγένετο, (9)καὶ ὁ
1:10 (2)に (1)世 (3)彼はあった (4)そして (5)世は (7)を通して (6)彼 (8)出来た (9)しかし
(10)κόσμος (11)αὐτὸν (12)οὐκ ἔγνω.
(10)世は (11)彼を (12)認めなかった
1:9 その光は 真の(光) であった 彼は 世に 来て すべての 人を 照らすのである
1:10 世に 彼はあった そして 世は 彼 を通して 出来た しかし 世は 彼を 認めなかった
ギリシャ語「最初に覚える188語」接頭語α,β,γ,δの単語に落ちがありましたので、掲載します。
ギリシャ語 意味 関連する単語 関連する単語の読み方、意味
ἀλήθεια 真理 alethic アリシック(真理の)
ἁμαρτία 罪
ἁμαρτόω 罪を犯す
ἁμαρτωλός 罪びと
ἀριθμός 数 arith-metic アリスマティック(算術)
ἄρτος パン
ἀρχή 初め arche-ology アーキオロジー(考古学)
ἄρχων 支配者 hier-archy ヒエラルキー
βασιλεία 王国
βασιλεύω 支配する
γένος 民族 geno-cide ジェノサイド(集団殺害)
γλῶσσα 舌 poly-glo-t ポリグロット(多言語話者)
δένδρον 木 dendro-bium デンドロビューム「木が生じる」
διακονέω 奉仕する
διάκονος 奉仕者、執事
διδάσκαλος 教師 Didake ディダケー(十二使徒の遺訓)
διδάσκω 教える Didake ディダケー(十二使徒の遺訓)
δικαιοσύνη 義
δικαιόω 義とする、正しいとする
δουλεύω 奴隷にする
δοῦλος 奴隷、僕
δῶρον 贈り物 do-nor ドナー
意味と関連する単語は、いつも興味深いのですが、
引っかかったのはgeno-cide(ジェノサイド)です。意味は民族ですから、英語は、race,nation,peopleなのに、なぜ、(民族)大虐殺を意味する geno-cide にギリシャ語の γένος=genos が使われているのか。geno-cideという言葉が、聖書の記事そのものの由縁なのか気になりました。
γένος という単語を、インターネット上で可能な限りの方法で調べてみました。
新約聖書中の γένος という語は「子孫」「一族」「家族」「(イスラエル)民族」「種族」といった訳が新改訳では与えられています(使徒17:28,4:6,7:13,11:26,ペテロ2:9)。その中で、虐殺という文脈から記されている箇所は見当たりません。新約聖書の中での虐殺と言えば、イエス出生直後ベツレヘムで行われたヘロデ王による幼児大虐殺が思い浮かびますが、この箇所に γένος という単語は見当たらないようです。geno-cide が新約聖書の記述から派生しているようではなさそうでした。
やむなく、Wiki先生に聞いてみることにしました。先生によると、ジェノサイドという言葉は第二次世界大戦末期にユダヤ系ポーランド人学者がアメリカの大学で考えた造語であり、国際的に初めて使われたのがナチスの戦争責任を裁く1945年のニュルンベルク国際軍事裁判の場ということです。Wiki先生には、ホロコーストも聞いてみました。ホロコーストもギリシャ語起源の言葉で、ナチスによるユダヤ人大殺害は、当初、英語圏ではジェノサイドの方が使われていたようですが、後にホロコーストの呼び方が定着したようです。ホロコーストという語は、元来旧約聖書にも出てくる燔祭(神様への獣の丸焼きの供え物)を指すギリシャ語が起源のようですが、ナチスによるユダヤ人大殺害で初めて使われた言葉ではないようです。
ジェノサイドの方は、第二次世界大戦後、民族紛争などによる陰惨な大量殺戮を指して使われています。私などにはわかるはずはありませんが、なぜこの学者さんは、敢えてギリシャ語の geno (民族)を geno-cide という造語に用いたのでしょうかね。学術的な問題なのかな。旧約聖書の記事を意識したのか。
重たい問題ですね。教会のホームページのblogに投稿する内容としては、ふさわしくないでしょうか。
言葉の起源は奥深いです。ギリシャ語に全く無知で高校英語すら覚束ない素人の門外漢の私などにある程度のことまで調べることができる、膨大なデータが蓄積されたツールやデータを提供しているサイトが埋もれていることに改めて目を見晴らされました。制作した方々には唯々敬意を捧げる次第です。お役に立つかは分かりませんが、幾つかのサイトを追って紹介したいと思っています。それをもって、この投稿の内容についてはお許し願えればと思います。
ますます教会のblogとは縁遠くなってしまうでしょうか。すんません。
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